どうもこんにちは!
自社で研究開発から製造、販売までこなす企業の採用担当をしている、ろんです。
日々採用活動をしている中で、応募者の経歴を聞いていると、主婦のみなさんもまぁブラックな労働環境で働かれているんだなぁと驚かされます。
主婦の方が働き口を探す際に意識することといえば、志望理由が家の近所だったとか、買い物ついでに求人を見たってことが多いと思うんですが、人によっては労働環境が悪い中で「よく働けるなぁ」と思う方もいます。
僕の会社には工場もあって、工場内にはたくさんの主婦さんたちが働いています。
皆さん有給はしっかり取れるし残業も無ければクレーム対応もしないし、工場で数十年働いている方もいるのを見ると満足されているのかなぁと思っています。
採用活動を通じて、主婦の方の働く理由や働きたい時間などを見ると「みんな工場で働けば良いのに」って思うんですが現実には工場で働きたいって思う方は少ないと思います。
そこで今回は、主婦が工場で働くメリットとデメリットについて紹介していきたいと思います。
結婚して育児との両立をしている主婦の方に向けて記事を書いていくので、これから働こうと考えている方は参考にしてみてくださいね。
目次だよ
主婦が働く工場の仕事内容ってどんなのがあるの?
工場の仕事内容
- 生産管理
- 品質管理
- ライン作業員
- 事務員
- 出荷作業員
一言で工場の業務といっても、ライン作業員をまず思い浮かべると思います。
どうにも工場=ライン作業員というイメージが強いんですが、実際には生産管理や品質管理、出荷するための作業員などなどいろんな業務があります。
1つずつ詳しく紹介していきますね。
生産管理:資材の調達や生産数などを管理する
まず、生産管理は工場で生産する製品の資材の調達や生産後の生産数などを管理するお仕事です。
製品の関わるすべての資材の管理や、生産後の資材の管理、生産数などをパソコンに入力するなどして管理します。
品質管理:製品が仕様書の通り製造されているかチェックする
品質管理は、製造した製品が仕様書の通り正しく製造されているかチェックするお仕事です。
規定通りの重さかどうかとか、製品のLotは間違っていないかなどを管理するお仕事で、工場の品質をチェックする重要な業務になります。
ライン作業員:工場のラインに入って製品を製造する
ライン作業員は工場のお仕事で最もイメージされるお仕事です。
右から左へ次々流れる製品を組み立てたりシールを貼ったりして製品を製造します。
工場系の中でも最も求人数も多く、給与も高い傾向にあります。
事務員:パソコンへのデータ入力や電話対応などをメインにするお仕事
事務員は、パソコンへのデータ入力や電話対応などをするお仕事です。
工場によってはライン作業員へ指示を出したり、生産で使う資材の管理などをすることもあります。
求人数は少なく、覚えることは多いけど、体力的に楽ということもあって人気のお仕事です。
出荷作業員:工場で生産した製品を出荷する
出荷作業員は、工場で生産した製品を出荷するお仕事です。
パレットに積まれた製品をラップで巻いて倉庫内で管理したり、出荷時には本数とlotをまとめて出荷伝票を作るなんてこともあるでしょう。
工場によってはピッキング(指定された物を集める)業務があることもあります。
主婦が工場で働くメリットいっぱい?
工場で働くメリット
- 単純作業で未経験でも仕事ができる
- 突然の急休みにも対応してもらえる
- 空調が完備されていることが多い
- 休憩がしっかり取れる
- 土日祝休みが多く家族との時間が作りやすい
- 有給がしっかり消化できる
- 給与が高め
- 社会保険に加入できる
主婦の方が工場で働くメリットはこんなにたくさんあります。
上から1つずつ紹介していきますね。
単純作業で未経験でも仕事ができる
工場の仕事内容は、単純作業が多く未経験の方でも仕事ができます。
結婚するまで別の職種で働いていて、育児が一段楽して「さぁ働こう」という主婦の方が一番意識して考えてもらいたいのが、未経験歓迎の工場です。
入社してすぐの頃は、人も多いし工場内は迷路のように感じるかもしれないですが、業務は単純作業なのですぐに慣れることができるでしょう。
子供の体調不良もOK!突然の急休みにも対応してもらえる
主婦の方の勤怠を管理していると、「子供が体調不良で休みたい・・」っていう主婦の方が多くいらっしゃいます。
そんな時に出勤当日でも休めるのが工場です。
複数人で働くことが当たり前の工場勤務では、1人が休んだところで生産に影響しないように仕組み化されていると思います。工場勤務で急休みに対応してもらえないってことはほとんどないと思われます。
工場内は空調が完備されていることが多い
工場内は空調が完備されていることが多いです。
僕が面接をする時にも応募者の主婦の方が「夏は暑くて午前と午後で服を着替えている」「寒いのはなんとか我慢できるけど暑いのはもう無理」っていう話をしてくれることがあります。
このご時世どこの会社も職場環境はよくしていると思っていましたが、まだまだ空調が整っていない職場もあるようです。
最近の工場は綺麗な施設で空調も当たり前に整っているので、年間通して快適な温度で仕事に取り組めるでしょう。
工場なら休憩室で休憩がしっかり取れる
工場には休憩室があることが多いので、休憩時には自分の席に座って休憩をしっかり取ることができます。
僕が昔、大学生の頃バイトで働いていた仕事の中には休憩所がなく、自分の車で休憩を取るという職場もありました。
当時は仕事なんてこんなもんって思っていたんですけど、社会人として働くようになって休憩室のない職場って終わってるなぁって思います。
工場では社員食堂があるところもあれば、休憩室にも空調が整っていたり冷蔵庫や電子レンジも使えるようになっている会社もあって休憩時間も快適に過ごせますよ。
土日祝休みが多く家族との時間が作りやすい
工場は土日祝休みというところが多く家族との時間が作りやすいのもメリットの1つです。
平日は子供を保育園や学校に送っていって日中働く。土日は子供もお休みだから自分も休んで家族との時間を過ごす。
こんな生活ができるのも土日祝休みの工場勤務の魅力です。
土日祝働きたくなかったり、GWやお盆、年末年始は休みたいっていう人は、最初から土日祝休みの職場を選ぶとしっかり休めますよ。
有給がしっかり消化できる
有給がしっかり消化できるのも工場で働くメリットの1つです。
工場は当日の休み希望も出しやすいと紹介しましたが、突然のお休みも有給で休むことで収入を安定させて休むことができます。
どこの会社とは言いませんが、有給が付与されない会社も多くありますし、労働者も自分はパートだから有給はもらえないって思っている人もいます。
しかし、働いているなら有給はもらえる権利があるし、使える権利もあります。
有給はどんどん使って消化していきましょう。
コンビニやスーパーと比べると給与が高め
みんな大好き給料の話ですが、コンビニやスーパーと比べると工場の時給は高めに設定されています。
とにかく人を集めないと安定した生産ができないからっていうのもありますが、工場の時給は高めに設定しています。
工場の時給や労働環境を知っている僕からすると、ろくに休憩もできない時給ももっと低い仕事を選べる人ってすごいなぁって思います。
社会保険に加入できる
工場の勤務は社会保険に加入することができます。
たまに事業所の人数が少ないからとかなんとかいって、社会保険に加入できるのは3人まで!なんていう会社もあります。
まぁ実際には労働時間や収入が規定を満たしていれば社会保険に加入しないといけないんですが、加入させない会社もあるんですよね・・。ひどい話だぁ。
社会保険に加入するとどうなるの?っというと、働けなくなった時に傷病手当と言ってお金がもらえたり、老後の年金が増えたりします。
将来の年金が増えることを知らないまま社会保険未加入で働く人も多いんですけど、労働時間を確保できるなら主婦の方も社会保険に加入して働くことがおすすめです。
主婦が工場で働くデメリットはある?
工場で働くデメリット
- 体力を使う作業が多い
- お客様から感謝されることがない
- 単純作業が続いて仕事に飽きることがある
- 事故などに巻き込まれることもある
主婦の方が工場で働く上で出てくるデメリットはこんな感じ。
順番に紹介していきますね。
体力を使う作業が多い
工場の仕事って体力を使う作業が多いです。
工場は基本的に体を動かす業務が多いため、じっとしていることが少なかったりします。
接客業務であればお客さんがいない時間に一息つけることもあると思いますが、工場勤務はそうはいきません。
一度ラインに入って作業するとなれば、時間内はずっと体を動かすことになります。
単純作業であっても一日仕事をすると結構な体力を使います。
お客様から感謝されることがない
工場のお仕事はお客様から感謝されることはありません。
営業担当であれば、客先から「素晴らしい製品を作っていただいてありがとうございます」と言われることもあるでしょう。
工場内ではお客さんと顔を合わせて話すことがないので、誰かから感謝されることって少ないのです。
人間誰だって、感謝されると嬉しくなりますし、やりがいにも繋がりますよね。工場は感謝されることがほとんど無いため、黙々と作業を続ける日々になります。
単純作業が続いて仕事に飽きることがある
工場の仕事って単純作業が続いて仕事に飽きることもあります。
当たり前だけど、工場って右から流れる製品を左に流すみたいな作業を繰り返すので、働いていて刺激という刺激って限りなく少ないです。
働き始めてすぐの頃は、新しい仕事にワクワクするという人もいるみたいですが、何年も働いていると「またこの作業を一日続けるのか」って感じで飽きる人も出てきます。
モクモクと作業を続けられる人ってそれだけで、その人の適正だと思っています。
事故などに巻き込まれることもある
工場の仕事は事故に巻き込まれることもあります。
どの仕事でも予期せぬ事故に巻き込まれることはあると思いますが、工場ではフォークリフトが行き交っているのが当たり前になるでしょう。
当たれば交通事故になりますし、大型トラックも出入りするので安全か?というと予期せぬ事故に巻き込まれるかもしれません。
もちろん工場側としても、事故が起こらないような仕組みにはなっていると思いますが、予期せぬ動きをしたりすると事故が起こらないとは限りません。ニュースでもたまに工場で事故が起きました。なんていうのが放送されるので100%安全か?というとそうは言い切れないのです。
工場で働くことが向いている人はどんな人?
工場で働くことが向いている人ってどんな人?って、これから工場で働こうと考えている人なら気になると思います。
工場の仕事が向いている人
- コツコツと同じ作業を続けられる人
- 体を動かすことが好きな人
- 仕事とプライベートをはっきり分けたい人
- 1つの職場で長く働きたい人
工場の仕事が向いている人はこんな感じ。
コツコツと同じ作業を続けられる人
工場は朝から与えられた作業を続けるということがほとんどです。
コツコツと同じ作業を続けられて、同じ作業を続けることが苦にならないという人は工場に向いていると言えます。
以前工場で働く主婦の方に「前職はなんですか?」と聞いたところ、美容師という人もいました。
元々美容師で働いていたけど、結婚して育児をしながら働けるならと思って工場の仕事を始めたそうなんですが、同じ作業が続くことを嫌とも思わずに楽しめていたそうです。
同じ作業を繰り返していて楽しく感じられるなら、工場で勤務したら毎日がやりがいを持って働けるのではないでしょうか。
体を動かすことが好きな人
体を動かすことが好きな人も工場の仕事に向いていると言えるでしょう。
事務職や販売系の仕事に比べると、工場の仕事って一日中体を動かすことが多いです。
じっとしていることより、体を動かすことが好き!っていう人には向いていると思います。
仕事とプライベートをはっきり分けたい人
仕事とプライベートをはっきり分けたいという人も工場に向いていると言えます。
工場の仕事って時間がきっちり決められていて、たとえば朝9時から17時まで働くってなったら、その時間だけきっちり働けば時間通り帰ることができます。
ライン作業なので次の交代の時間になれば次の人が来るので、同じ人が残業して長時間働くって無いんですよね。
しかも大手企業の工場ともなれば土日祝休みが当たり前でもあるので、子供の学校の休日と同じように休むことができるんです。
土日祝休みの仕事って意外に少なかったりするので、仕事とプライベートをはっきり分けたい人にはオススメです。
1つの職場で長く働きたい人
1つの職場で長く働きたいなら工場1択だと思います。
たとえばコンビニで働いたとしても、そのコンビニが5年後10年後も同じメンバーで、同じ店舗で働けるのか?っていうとわかりませんよね。
コンビニとか飲食店の場合、お店がオープンしてもすぐに閉店してしまうこともあって仕事をせっかく覚えてもある日突然仕事を失うこともあります。
実際に僕も販売の仕事をしていいた時に、突然お店が閉店するからと言って突然仕事を失ったこともあります。
工場の場合は?というと、工場の運営をしているのって大体大きな会社が管理していることがほとんどです。
工場を維持できるっていうことは、それなりに資本金も必要になるので。
そのため、ちょっとやそっとじゃ職を失うということはありません。
しかも、一度働き始めた人は引っ越しや親の介護等が無い限り長ーく働く傾向にあるので、同じメンバーで長年働くことができるでしょう。
工場で働くことが向いていない人
工場で働くことが向いていない人についても紹介していきますね。
ここまで読んでみて「工場で働きたい!」って思った人は飛ばしてください。
工場で働くことが向いていない人
- 同じ作業を繰り返すことが苦痛に感じる人
- 仕事に刺激を求めている人
- お客様と関わることが好きな人
- 土日祝も働きたい人
1つずつ解説していきます。
同じ作業を繰り返すことが苦痛に感じる人
同じ作業を繰り返すことが苦痛に感じる人は工場での仕事に向いていないでしょう。
工場って年間通してみたら、いろんな製品を作ることもあると思うので、少しは仕事内容も変わるかなぁとは思います。
ただ、一日レベルで見ると基本的に同じ作業を繰り返すことになるので、同じ作業を繰り返すことが苦痛に感じる人は工場で働くことにストレスを感じる人もいると思われます。
たとえば人によっては、同じ作業を繰り返すライン作業をしていると「眠くなってしまうから苦手だ」と思う人もいます。そういう人は工場での仕事を続けることが難しいと言えるでしょう。
仕事に刺激を求めている人
工場の仕事は毎日コツコツと同じことの繰り返しになることが多いため、仕事に刺激を求めている人は工場での仕事は向いているとは言えません。
たとえば、カフェの店員であれば新作が出るたびに「こんなの出たんだ〜」とか思うかもしれません。
好きな商品の販売員であれば、自分の好きなものに囲まれた仕事ができるので、新製品が出るたびに刺激に感じる人もいると思います。
でも工場の仕事って、正直自分の興味あるものを作っていたとしても製品ができるまでの工程なので、完成された製品というよりはモノづくりに興味がある人じゃないと続けていても刺激を感じにくいです。
お客様と関わることが好きな人
お客様と関わることが好きな人は絶対に工場で働くのを辞めましょう。
工場の仕事でお客様と関わることはほぼありませんし、工場の事務の担当になって電話対応はあったとしても取り継ぐくらいしか外部の人と関わることはありません。
工場内で働くメンバーとは交流があっても外部の人との交流が少ないのが工場の仕事の特徴でもあるため、お客様と関わることが好きな人は工場での仕事に向いているとは言えません。
土日祝も働きたい人
土日祝も働きたいと考えている人も工場での仕事には向いているとは言えません。
記事の中でも何度か紹介していますが、工場の仕事って基本的に平日仕事で土日祝休みとなることが多いです。
土日祝働きたい人の場合は、土曜日出勤もある工場を見つけて働くことになると思いますが、休日割り増しになる土曜日の日に仕事をするという工場は少ないと思います。
最近の飲食店なんかだと、土日祝は+50円時給アップなんてこともありますが、工場の場合は休日出勤扱いになるので1.25倍の給与になるんですよ。時給1000円なら土曜日は時給1250円になります。
工場は人件費を抑えて生産したいと考えているので、わざわざ時給が高くなる土日に生産はしません。
土日祝も働きたいと考えている人は、そもそも工場での仕事を始めても不満に感じることが出てくるでしょう。
まとめ:土日が休みたい主婦こそ工場で働くべき
今回は主婦が工場で働くメリットデメリットについて紹介してきました。
僕個人的には全国の主婦の方は、工場で働けば子供の育児もできるし、土日はしっかり休んで家族との時間も取れるしいいんじゃないかなと思っています。
人によって子供を学校に送り出して朝9時〜15時まで働いて、子供が帰ってくると家にいるなんていう主婦の方もたくさんみてきました。
- 家族との時間を作りたい
- 土日祝休みの仕事を探している
- 未経験でも働ける仕事がしたい
こんなことを考えている人は、工場で働くことも考えてみてはいかがでしょうか?
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